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2005/04/09

河上徹太郎「日本のアウトサイダー」

河上徹太郎「日本のアウトサイダー」を読んだ。
コリン・ウィルソンの「アウトサイダー」にヒントを得て書かれたらしい。
登場するのは、中原中也、萩原朔太郎、三好達治、梶井基次郎、堀辰雄、川上肇、岡倉天心、大杉栄、岩野泡鳴、内村鑑三。
共通点は、キリスト教への接近と離脱とか、いろいろあるらしい。
しかし、河上徹太郎のアウトサイダーの定義が「異端」あるいは「幻(ヴィジョン)を見る人」とあいまいなためか、いまいち、言いたいことがわからない。
まあ、「元来詩人というものは何時の世にも原則的にアウトサイダーなのではあるまいか?」という意見には共感するが。
まあ、俺が思うにアウトサイダーとは、常識的価値基準の外にある人ぐらいの感じか。
この本に出てくる人たちの思想や人生が面白いのは認めるが、最近の俺の興味はもっぱらアウトローの方に向いているようだ。
この本は、全部読んでも結局、アウトサイダー像が浮かび上がってこないので、自分の興味ある人のところだけ拾い読みをすればいいのかもしれない。

日本のアウトサイダー
河上 徹太郎
中央公論新社 2004-11


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コメント

コリン・ウィルソンの「アウトサイダー」を買ったのは26年前。
まだ読んでいない……。

投稿: エイリアンロケット | 2005/04/11 20:54

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» 日本のアウトサイダー [Kuchinashi Blog]
河上徹太郎『日本のアウトサイダー』(新潮文庫)[bitway][amazon] 幻想を追う者たちの系譜 文芸評論家である河上徹太郎は、この本で、アウトサイダーとは何か、という定義について、「異端」或いは「幻(ヴィジョン)を見る人」という漠然とした定義を掲げている。 これは、影響を受けたことが序文で明言されている、コリン・ウィルソン『アウトサイダー』の「社会秩序の内にあることを自らの意思で拒否する者」という定義とは、かなり意味が異なる。 だが、この本で論じられているのは、キリスト教徒=正統... [続きを読む]

受信: 2005/07/02 13:30

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