「テレビアニメ魂」
山崎敬之「テレビアニメ魂」(講談社現代新書)を読んだ。
著者は68年に東京ムービーに入社。
「巨人の星」、「ど根性ガエル」、「それいけ!アンパンマン」などのシナリオ制作にかかわった。
まさにアニメの歴史とともに歩んできた人といっていいだろう。
東京ムービーはどうやって誕生したのか。
オバQの毛を三本と決めたのは誰か。
「巨人の星」が原作に追いついてしまったしまったときに、アニメオリジナルのストーリーをどうやって作ったか。
ベルばら監督交代事件の真相などなど、オールドアニメファンには興味津々のネタの数々。
著者は
「アニメの命は、シナリオです。そしてシナリオの善し悪しは、そこにどんなドラマがあるかで決まります。今のアニメは、このドラマが弱いのです」
と言い切る。
確かにおっしゃるとおりです。
この本を読むと、いろいろな大人たちがアニメに真剣に取り組んでいたのがわかる。
そしてそんなアニメの数々を子供のころに見られた我々は幸せだったのかもしれない。
テレビアニメ魂
山崎 敬之
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