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2005/08/06

トリポッド

ジョン・クリストファーの「トリポッド」シリーズ全4巻(ハヤカワ文庫)を読んだ。

異星からやってきたトリポッドという三本足で歩く巨大な物体に、人類が支配され、やがて勝利をおさめて自由を取り戻すまでを描いている。
第1作がイギリスで発表されたのが、1967年。
ハヤカワ文庫では、2巻「脱出」が1作目で、1巻「襲来」は1988年に発表された前日譚。
あちらでは、人気の児童文学ということだが、おれのようなおっさんが読んでも十分楽しめた。

人類は、トリポッドによってキャップというものを頭にかぶせられて、トリポッドに逆らうことができなくされている。
だが、ほとんどの人はそのまま普通の生活をしていて、選ばれた者だけが、トリポッドの都市に連れて行かれて奴隷となる。この奴隷となることが人間のあいだでは名誉なことなのだ。
しかし、人間たちのなかに、キャップに支配されない者たちがいた。
主人公ウィルは、その仲間に加わりさまざまな困難にぶつかりながら成長していく。
読んでいると、少年時代に戻ったかのように感じられる作品である。

トリポッド 1 襲来
ジョン・クリストファー 西島大介 中原 尚哉
4150114935

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