「帰ってきたもてない男」
帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて
小谷野 敦
小谷野敦「帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて」を読んだ。
帰ってこなくてよかったのに、小谷野先生。
さすがに結婚しちゃった(離婚したけど)んで前作より売れてないんだろうなあ。
小谷野先生は、「電波男」の本田透先生と違って、どんなひどい目にあっても女性嫌悪になってはならないと書いているけど、まだまだ女性に対して幻想がありすぎです。
それに理想の相手のレベルも相当高いところに置いているので、これは再婚は無理だと思わずにはいられない。
しかし、今までのもてない男のための本というと、いかに女にもてるかの指南書しかなかったので、もてないところであがく小谷野先生や、現実の女なんかにもてなくてもいいもんねという本田透先生の本は、おれたち非モテに受けたのではないだろうか。
ともかくこの本に書いてあるように、恋愛にも学力とかとおなじように能力差があるという意見には大賛成だ。
だが、この本のなかで書かれているように、恋愛して結婚したからといって幸せにもなれないわけで、永井荷風先生みたいに、玄人さんを相手にするのもよし、谷崎潤一郎みたいに奥さんをとっかえひっかえするのもよしということなのかなあ。
まあ、おれが若い頃夢見てたのは、結婚もせずに四十歳ぐらいまで働いて金ためて、あとは隠居して本だけ読んで暮らすことだったんだけど、実現できたのは結婚しないということぐらいで、金がたまんなかったのが大きな誤算だったなあ。
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