「僕の小規模な失敗」
福満しげゆきのマンガ「僕の小規模な失敗」を読んだ。
作者がどうやって漫画家になったかを描いたマンガである。
「まんが道」を1部上場企業とするなら、こちらは超零細企業といったところだろう。
華々しい成功もなければ有名漫画家も出てこない。
しかし、この作者は本当にだめな人ではない。
たえずこのままじゃだめだ、このままじゃだめだと思っているし(シンジ君かよ!)。
いろんなバイトしたり、同窓会に出たり、定時制高校時代には柔道部を作ったりしている。
ともかく、人とのつながりを求めているところが、ニートとかひきこもりと違うところだ。
ただ、強迫的に自分がダメだと思い込みすぎている。
一歩間違えば自殺していたかもしれない。
女の子にも積極的だ。ストーカーすれすれだけど。
全体的なトーンは暗めだけど、読み終わるとなんかすがすがしい。
人間なんとかなるもんだと思えてくるマンガである。
僕の小規模な失敗
福満 しげゆき
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