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2005/12/30

ALWAYS 三丁目の夕日

昨日、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」を見た。

昭和33年がこの物語の舞台となっている。
おれがまだ生まれる前のことなのに、なぜかなつかしく感じていまう。

主人公は駄菓子屋を営みながら、少年誌に冒険小説を書いている貧乏な小説家、茶川(吉岡秀隆)。
その向かいに住んでいるのが、自動車修理工場を営む夫婦(堤真一、薬師丸ひろ子)とその息子。
その修理工場に田舎から集団就職でやってくるのが、六子という娘(堀北真希)。

茶川は、飲み屋で酔っ払って大言壮語しているうちに、店のおかみ(小雪)におだてられて、縁もゆかりもない子供、淳之介をあずかることになってしまう。
そしていつしか、茶川と淳之介のあいだには、徐々に親子に似た感情が芽生えていく。

今日より明日が良くなることが信じられた時代の生き生きとしていた人たちがうらやましい。
子供たちの服は汚いし、吉岡秀隆なんか毛玉だらけのセーターを着ている。
それでも、今の清潔な服を着た子供や大人たちと較べて、スクリーンの中の彼らはなんとも幸せそうではないか。
そこには、忘れられてしまった濃厚な人間関係がある。

苦労してCGで再現された当時の上野駅や街並みなどがすばらしい。
できれば、自分も作品世界に入っていってしまいたいような作品である。

冷蔵庫の登場で時代から取り残されていく氷屋を演じた、ピエール瀧がよかった。
もちろん堀北真希ちゃんもかわいかったので、見始めた最初の頃は多少作品がダメでも許そうと思っていたが、これほどまでにいいとは。
物語のクライマックスも年末なので、今ごろ見るのが一番いいかもしれない。

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携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったんだろう。 <ス [続きを読む]

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