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2006/05/23

藤崎慎吾「レフト・アローン」

レフト・アローン
レフト・アローン藤崎 慎吾


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藤崎慎吾「レフト・アローン」を読んだ。
5編からなる短編集である。
恥ずかしながら、藤崎慎吾は未読だった。
ややハードSF寄りの作品なのかと思ったが、ぜんぜんそんなことはなかった。
表題作は、火星の戦闘サイボーグの戦いを描いたもの。
戦闘によるショックをやわらげるため、脳内に埋め込まれたモジュールによって、敵は動物や恐竜として視覚化される。
この作者の作品は、機械を進化させるのじゃなく、生物(人間)を改造しちゃった方がてっとりばやくて低コストという視点のものが多い。
「コスモノーティス」という作品も、宇宙で生活できるように改造された種族の少年が主人公だ。
そういう種族が誕生した理由も宇宙ステーションを作ったり、火星をテラフォーミングするより低コストだからというわけだ。
現在公開中の映画「アダン」の主人公の画家田中一村と思われる人物が出てくる「星窪」という作品が一番気にいった。人間に語りかける石が出てくるのだが、スタージョンの「夢見る宝石」を思い出してしまった。真摯に芸術を求めた作家がもたらす奇跡に感無量である。

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