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2006/05/09

有川浩「図書館戦争」

図書館戦争
図書館戦争有川 浩


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有川浩「図書館戦争」を読んだ。

メディア良化法という検閲法ができたもうひとつの現代が舞台。
一応出版の自由は許されているが、問題図書は没収されてしまうという世界。
そんななか図書館だけは、あらゆるメディア作品を収集する自由を持っていた。
そしてメディア良化委員会という組織は、そんな図書館に検閲という名で戦闘をしかけてくるのだった。
主人公の笠原郁は、図書隊に入隊したての新米隊員。
図書隊とは、通常の図書館業務のほかに図書館の防衛を受け持つ組織。
彼女は、図書隊のなかでも防衛員志望の変わった女の子。
その訓練シーンから物語は、はじまっていく。

作者が月9を目指しましたというだけあって、ノリは軽いんだけどけっこう重いテーマを扱っている。
検閲というのははじまってしまえば、どんどんエスカレートしていくものでそれは戦前の例を持ち出すまでもない。
そして、為政者には大変都合がいい。
最近でも「個人情報保護法」により政治家に対する取材はきびしくなっていると聞く。
さて、読みたい本も読めない社会にしてしまっていいのか。
自分の読みたい本を選ぶ自由がなくなったらどうなるのか。
そういうことを考えさせてくれる小説である。
まあ。そんなにかたくるしい書き方はしてないんだけど。
本好きで図書館に通ったことがある人に読んで欲しい。

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