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2007/03/25

バッファロー‘66

バッファロー'66バッファロー'66
ヴィンセント・ギャロ クリスティーナ・リッチ ロザンナ・アークェット

ポニーキャニオン 2000-03-17
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映画「バッファロー‘66」を見た。

ヴィンセント・ギャロが演じる主人公が、軟弱野郎で自己中心で、回りにいたら迷惑でお近づきになりたくないタイプ。
まあ、おれとそっくりな奴なわけだが。
刑務所から出所した後、母親に電話をかけて、これから訪ねると告げた。
そこまではよかったが、いもしないのに奥さんも連れてきているが、体調が悪いのでホテルで休ませておいて、自分だけが行くと嘘をついたのがまずかった。
強引な母親に連れてくるように押し切られてしまう。
そこで、嘘だったと謝ればいいものを、自分の嘘を取り繕うため、近くにいた女を拉致し、自分の妻を演じないと殺すと脅して、実家まで連れて行く。

ともかくこの主人公がとんでもない奴なのだが、妙ににくめないし、その気持ちがわかるだけに、感情移入してしまう。
特に自分の昔を語るときに、高校時代はもてもてだったんだぜ、なんて語るところがかわいい。
本当にもててた奴はそんなこと言いません。

で、自分勝手な主人公は、逆恨みを抱いて、人を殺そうとするのだが…。
なんかラストはおれの想像していたのとはちがうんだよなあ。
アメリカ映画は、最近の金をかけた映画はほとんどつまらないが、こういう小品にたまにいいのがある。

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2007/03/12

すばらしき愚民社会

すばらしき愚民社会すばらしき愚民社会
小谷野 敦

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小谷野敦「すばらしき愚民社会」を読んだ。
愚民て誰を指して言っているいるのかと思ったら、主に大学教員のことだった。
あと大学生。
特にほとんどの人文学系の学問での歴史的視点の欠如についての意見には驚かされた。

この本を読むと日本の人文学系にろくな学者がいないことが思い知らされる。
論理的でないめちゃくちゃな説を振り回す人のなんと多いことか。
そんな大先生たちが、バカの再生産をしているのだ。
ニートが増えるわけである。

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2007/03/08

日本人は格差社会が好き

蟹工船 一九二八・三・一五蟹工船 一九二八・三・一五
小林 多喜二

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小林多喜二「蟹工船」を読んだ。

蟹工船とは、海上で取った蟹をそのまま缶詰に加工してしまう設備を備えた船である。
この小説は、昭和4年に書かれたものである。
そのころでも、さすがに工場法という今の労働基準法のような法律があったのだが、蟹工船は工場ではないというので、この工場法が適用されない。
つまり、そこでは労働者をどんな過酷な労働条件で働かせようが罰せられないのである。
また、海上ということもあり、そこでは経営側の横暴も許されたのである。
監督に殴られて死んでしまっても、死体はその辺に捨てられ筵が上にかけられただけで何日も放置される。

なぜ、そんな過酷な場所で働かなければならないのか。
農家の二男、三男や北海道に開拓に来たものの結局土地を金持ちに取られてしまった者、元抗夫など。
集まってくる労働者は、はいて捨てるほどいたのだ。
彼らは、資本家の横暴に唯々諾々と従わなければ生きていけないのだ。
すさまじい格差社会。

まだニートという反抗手段を持つ我々は、幸せなのかもしれない。

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