オタク論!
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唐沢俊一と岡田斗司夫の対談集「オタク論!」を読んだ。
唐沢俊一と岡田斗司夫が「創」という月刊誌で対談したものをまとめた本である。
テーマは、秋葉原、オタクの老後、コミケ、ミクシィ、本田透、腐女子、萌えなど幅広い。
この本を読んで感じることは、世間の「オタク」感と我々の「オタク」感の差ということだろう。
世間では、完全に「オタク」イコール「萌え」ということになってしまった。
しかし、実際にはミリタリーや鉄道など多彩なオタクがいるわけで、「オタク」はそんな狭い定義を顕すものではなかったはずだ。
また、オタクが個人のアイデンティティーとなってしまった今、ある程度覚悟をもった人間しかオタクたりえなかった時代を経て、今ではかなりゆるい人間(オレも含めて)もオタクを名乗るようになってしまった。
そういう奴らは、おれはこれが好き、あれが嫌いでしか、語れないのでオタク文化全体が地盤沈下を起こして、本来の意味での「オタク」は、死んでしまったのではないかという論も展開される。
さて、オタクがこれからどうなって行くのか、世間から気持ち悪がられたころの方が、オタクたちに一体感もあって幸せだったと思うのはオレだけか。
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