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2008/01/27

四十七人の刺客

四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)
池宮 彰一郎
4043687036

池宮彰一郎「四十七人の刺客」を再読した。

赤穂事件には、徳川将軍家の跡継ぎ問題が深く関係している。
なぜ喧嘩両成敗とならず、ろくな取調べもせずに、浅野家だけ取り潰されたのか?
吉良家から養子をもらっていた上杉家は、かつて将軍綱吉の娘鶴姫と紀州家の綱教の婚姻の成立を裏で助けたことがあった。
上杉家の当主綱憲の奥方が紀州家から嫁いだ為姫だったからである。
こうして将軍家に恩を売っていたから、吉良びいきの判決が出たのである。
即刻処断すれば、死人に口無し、田舎の小藩など恐れるにたらず、と将軍の側用人柳沢吉保は、浅野内匠頭に即日のうちに切腹を命じる。
しかし、これが後で裏目に出る。

浅野家の家老大石内蔵助は、取調べがされなかったことを幸いとして、内匠頭が刃傷に及んだ理由は、吉良上野介が賄賂の要求をしたからだと、金をばらまき江戸中に噂を流す。
塩相場で築いた莫大な金と藩士の協力により、取り潰された田舎の小藩が、意外な意地を見せる。
それに当代きっての切れ者と噂が高い、上杉家家老色部又四郎が立ち向かう。

最後に勝つのは、金持ちの赤穂か、貧乏だが武門の名門上杉家か?
忠臣蔵とは、武の激突だけでなく、経済力の戦いでもあったのだ。


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