最近の経営者は「項羽と劉邦」も読んでないのか
昔は経営者の必読書とか言われていた司馬遼太郎の「項羽と劉邦」だが、どうやら最近は誰も読んでないらしい。
項羽は文武に優れた男なのだが、己の力を過信するあまり、他人の意見を聞かない。
そして失敗した部下や裏切り者には容赦ないし、活躍した者にも恩賞を与えない。
また、約束を守らない。
そして、どんどん部下や民衆の信頼を無くし、四面楚歌のなかで死んでゆく。
人の心をつかむには信用が第一なのだが、その辺が今年つぶれてしまった船場吉兆はじめ、食品の偽装をやった会社の人たちにはわからないらしい。
帳簿ばかり見るのに一所懸命で、今まで本など馬鹿にして読んでこなかったんだろう。
会社がつぶれてひまになったことだし、年末にゆっくり読んでください。
まあ今まで本を読まなかった人にいきなりこの長編はきびしいかもしれないので、せめて横山光輝先生のマンガ版でもいいからさ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント