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2009/06/06

吉原手引草

吉原手引草 (幻冬舎文庫)
松井 今朝子
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松井今朝子「吉原手引草」(幻冬舎文庫)を読んだ。

吉原から忽然と姿を消した花魁の謎をある男が探っていく。
消えたのはただの花魁ではない。
十年に一度とも言われた葛城という花魁。

葛城花魁はなぜ消えたのか、またそれを探っている男は何者なのかというミステリーである。
当時の吉原のしきたりや風習をうまくからめながら、吉原に関わるいろいろな人物が語り手として登場し、だんだんと真実が見えてくる。
同じ事件や事象についての印象について、人それぞれの感じ方が違うし、またそれを語るときにもそれぞれの事情で必ずしも真実を語ってくれるわけではない。
語り手によって、同じ人物である葛城花魁の印象もがらりと変わる。
そこがこの小説を面白いものにしている。
さすがである。

松井今朝子にはずれなし。

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