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2009/09/12

瀕死の双六問屋

瀕死の双六問屋 (小学館文庫)
4094082050

忌野清志郎「瀕死の双六問屋」(小学館文庫)を読んだ。

清志郎にしろマイケル・ジャクソンにしろ、亡くなったとたんににわかファンが増えるのは、古今東西よくあることだ。
清志郎の葬儀「青山ロックンロールショー」に参列した一般人の半分ぐらいは、最近は清志郎のことなんか忘れていたくせ、自分ぐらい熱いファンはいないと思い込める、都合のよい精神構造を持った奴らなのだろう。
だいたいそんなにファンがいるのなら、この本のなかで清志郎が「クソみたいな商業音楽が流行してやがる。奴らの耳は腐ってるよ」とぼやくこともなかったろうに。
「Rainbow Cafe」というアルバムの「弱い僕だから」という曲が好きだ。
おれの今の気分は、その歌詞の「弱い僕だから君が必要なのさ」の君の部分にそのまま清志郎と入れたくなる感じと言おうか。
ポップスしか歌えないのにロックミュージシャンを名乗る奴ばかりのこの国で、あなたは本当のキング・オブ・ロックでした。
ありがとう、清志郎。

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