したくないことはしない 植草甚一の青春
津野海太郎「したくないことはしない 植草甚一の青春」(新潮社)を読んだ。
担当編集者によって書かれた植草甚一氏の評伝である。
前衛演劇にのめりこんだり、映画館の支配人をしたりと好きなことをしながら戦後を迎え、映画評論やミステリー評に加えジャズの批評で晩年に一大ブームを巻き起こした植草甚一。
そのイメージからは、我が道を突っ走る暴走機関車のような感じがするが、意外と自分ではコンプレックスをかかえていたのではないかと著者は分析している。
また、戦後からブレイクするまでの中年期は金銭的にも苦しかったのではないかとのこと。
でもおれには好きなことだけやって、死ねたんだから本望だとおもうのだが。
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