玻璃の天
北村薫「玻璃の天」(文春文庫)を読んだ。
ベッキーさんシリーズ第2弾。
シリーズ第3弾の「鷺と雪」で直木賞を受賞したのは、みなさんご存知のとおり。
「円紫さんと私シリーズ」の主人公の女子大生は、あまりに清純すぎてこんな子絶対にいねーとツッコミを入れながら読んでいたが、昭和初期の上流階級の令嬢が主人公のこのシリーズだと、あの時代ならひょっとしたらと思えてくる。
この主人公の令嬢付きの運転手兼ボディガードがベッキーさんである。
このベッキーさんが博学でしかも、射撃の腕も一流。
で何か謎があると主人公はベッキーさんに相談するのである。
今回は、そのベッキーさんの過去が明らかになる。
最近は、長いシリーズものが多いが、このシリーズはいさぎよく三巻で簡潔らしい。
さて「鷺と雪」を今すぐ買うか、文庫になるまで待つか悩ましいところである。
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