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2010/04/04

ミラクル三年、柿八年

かんべむさし「ミラクル三年、柿八年」(小学館文庫)を読んだ。

ラジオ大阪で2005年から三年と三ヶ月続いた朝の帯番組「むさし・くに子の朝はミラクル!」について書かれたドキュメンタリー風小説。
本業は小説家であるかんべむさしはとまどいながらも、ラジオパーソナリティーとして成長していき、相方の中崎くに子と夫婦漫才さながらの丁々発止のやりとりができるようになる。
だが、ラジオパーソナリティーの仕事も本業の小説の仕事にフィードバックしてやるという打算もあったのだが、執筆の方は時間に追われて、ショートショートやエッセイぐらいしか書けなくなってしまう。
こんなことでいいのかと煩悶しながらも、何事にものめりこんでしまう性格ゆえか、番組内での書評や大阪の町案内のコーナーのための下準備にも手抜きができない。
番組をやっていて味わう日々の喜怒哀楽が毎日記録していた備忘メモをもとに綴られていく。
結局作家とは何でも観察してしまうやっかいな生き物なんだなということがよくわかる本である。

ミラクル三年、柿八年 (小学館文庫)
4094084665

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