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2010/06/12

足立倫行「妖怪と歩く」

足立倫行「妖怪と歩く ドキュメント水木しげる」(新潮文庫)を読んだ。

水木しげる先生の評伝。

いやあかっこいい。
水木先生にかかるとあの手塚先生も「あの人、おかしいですよ!」のひと言でばっさり。
なんでも水木先生が手塚先生の故郷の宝塚の遊園地で、鬼太郎のお化け大会を毎年開催していることに腹をたて、面と向かってイヤミを言われたという。
藤子不二雄A先生の「まんが道」では、神様のような善人に描かれていたが、手塚先生もちゃんと悪意も持った普通の人間だったんですね。
ともかく、人間長生きした方が勝ち。手塚先生も反論したくてもできまい。

水木先生は人には「怠けものになりなさい」と言うのだけれど、人の二倍も三倍も仕事をしてきた。
すべてを投げ出して、南方の島でのんびり暮らすのが夢だと言うが、回りの人間はまだまだ先生のマンガを読んだり、その特異な発言を聞いたりしたいのだ。
だからまだまだお元気でいてほしい。

妖怪と歩く―ドキュメント・水木しげる (新潮文庫)
410102216X

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