私のマルクス
佐藤優「私のマルクス」(文春文庫)を読んだ。
氏の同志社大学、大学院時代のことを書いた作品。
まず志望大学を決める時点で真剣に悩み、無神論について学びたいので同志社大学神学部に入学。
この時点でなんとなく志望大学、志望学部を決めてしまった俺なんかとは全然違う。
入学後も原書で専門書を読み、友人と読書会を開き、教授とも議論する。
これが本来の学生のあるべき姿だろう。
まあ、全学生の1パーセントぐらいしかこんな生活はしていないだろうが。
そして、そのころ留学が許されていなかったチェコで勉強したいがために外務省に入省することになる。
大学で出会う友人や先生たちが佐藤氏が悩んだときなどに、的確なアドバイスをしてくれる。
そして今、思い起こすとそれがとても的を得ていたと氏も言っている。
本当に同志社大学神学部は氏に合っていたのだろう。
うらやましい学生時代の記録である。
私のマルクス (文春文庫)
佐藤 優
文藝春秋 2010-11-10
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