ドゥームズデイ・ブック
ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
コニー ウィリス Connie Willis
早川書房 2003-03
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あけましておめでとうございます。
コニー・ウィリス「ドゥームズデイ・ブック」(ハヤカワ文庫SF)を読んだ。
去年中に読み終える予定が結局今日読み終えた。
2054年のオックスフォード大学から、研究のためにヒロインの学生がタイムマシンで過去(14世紀)に旅立つ。
それでその時代でトラブルに巻き込まれるのだが、それと同時に現代に戻れる場所「降下点」の場所も分からなくなってしまい、果たして現代に戻れるのかというのも問題になってくる。
現代の方は現代の方で新型インフルエンザが蔓延し、ヒロインを回収することができるかが、ドタバタとともに描かれる。
出てくるSF的アイデアはタイムマシンだけなので、ぜんぜんSFじゃないじゃんというつっこみもありそうだが、読んでるうちにジャンルなどはぜんぜん気にならなくなるくらい、すぐれた小説である。
絶望的状況で孤軍奮闘するけなげなヒロインに涙腺がゆるんでくるのである。
今日NHKBSで「おしん 総集編」を見ていたのだが、なんかあの世界とシンクロしているような気もしないではない。
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