三文役者のニッポンひとり旅
殿山泰司「三文役者のニッポンひとり旅」(ちくま文庫)を読んだ。
殿山泰司が旧遊郭街を旅する。
そのうち何箇所かは殿山泰司が売春防止法施行前にまだ遊郭があったころに行ったことがある場所だったりする。
だが建物は残ってるものの今はただ酒を出すだけの店になっていたりする。
つまらない時代になったものだと嘆いてもはじまらない。
法律法律にしばられて、牙を抜かれた狼がおれたちだ。
殿山泰司も酒に酔い、くだらない世の中だとくだを巻いたりする。
そして何も収穫がないまま旅は終わる。
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