2005/05/06

うわの空・藤志郎一座「ただいま!」

昨日は、紀伊国屋ホールでうわの空・藤志郎市郎一座の第20回本公演「ただいま!」の千秋楽を見てきました。

あいかわらず笑えました。
誰かがどこかで書いてましたが、藤山寛実のにおいがしますね。
といっても、若い人は知らないかもしれないが。
偉大な喜劇人ですよ。
いろいろDVDも出ています。
藤山寛実のやっていた喜劇は、ただの喜劇ではなく笑って泣ける人情喜劇なのです。
これは、けっこう難しいのではないでしょうか。

今回の「ただいま!」は、けっこう人の人生っていいかもと思わせてくれました。
どたばた、じたばた生きて死んでいく。

本人にも心残りがある、回りの人も惜しんでくれる、それでも人は死んでいく。
それでいいじゃないか。
人は案外死んでいくときには、諦観してさっぱり死んでいくんじゃないかと、この演劇は思わせてくれました。

まあ、笑って泣いて、いいストレス発散になる芝居ですよ。
主役の村木藤志郎さんもさることながら、舞台をひっかきまわす小栗由加さんの演技がさえわたって、二時間をあきさせない芝居でした。
あの唐沢俊一さんも医者役で出演してました。
また次の公演にも足を運びたいと思いました。

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